排尿の仕組みを理解しましょう
頻尿の対策や改善をするにあたり、尿が作られて排尿されるまでを理解しておく方がよいと思います。排尿の仕組みを順を追って書いてみたいと思います。
*腎臓で尿が作られます
空豆のような形をした臓器である腎臓は、ウエストのあたりに左右にひとつずつあり、24時間休みなく血液を濾過しています。その量は一日にすると、約1.5トンもの量になります。この腎臓で不必要となった水分と老廃物が尿となります。
*腎臓で作られた尿は膀胱にたまります
腎臓で作られた尿は、今度は尿管を通って膀胱にたまります。左右の腎臓からでる尿は左右合わせて1分間に約1ccほどで、膀胱に300cc~400ccほど尿がたまると、「そろそろおしっこがいっぱいです」という情報が、脳の橋排尿中枢と大脳皮質に伝わります。
*脳が排尿を制御します
「おしっこがいっぱいになった」という情報が脳に伝わり、そのままではすぐに排尿に直結してしまうわけなんですが、いま排尿していいのかあるいは我慢すべきなのかを脳が判断します。
我慢すべき状況と脳が判断すれば、尿道括約筋が収縮して尿はでません。これは大脳皮質の役割です。一方、排尿してよいのであれば、橋排尿中枢が排尿してよいという命令をだし、それまで収縮して抑えていた尿道の尿道括約筋が緩んで排尿に至ります。排尿はシンプルなようで、結構複雑な仕組みから成り立っています。