頻尿は原因を知る事が大切ですね

40代の女性に多い腹圧性尿失禁

尿もれの中でも圧倒的に40代の女性に多いのが、腹圧性尿失禁といわれる尿もれです。症状としてはせきやくしゃみ、何かの荷物を抱えた時、スポーツで走った時など、お腹に力が入った時(腹圧がかかった時)に意図せず尿もれを起こしてしまいます。

 

パソコンで調べる40代女性

 

この腹圧性尿失禁の原因としては男性と比較して尿道が短いこと(男性は約20~25cmほどで女性は4~5cmと短い)や骨盤低筋が弱いことなどがあります。さらに妊娠・出産を経験すると、なおのこと骨盤低筋が緩む原因になってしまいます。妊娠中に尿もれしやすいといわれるのは、胎児の重みによって骨盤低筋に緩みが生じるためです。

 

このように妊娠や出産は尿もれの原因である骨盤低筋の緩みに大きく影響を与えるわけですが、実際に腹圧性尿失禁を訴える女性のほとんどが、妊娠・出産を経験しているといわれます。

 

腹圧性尿失禁の対策としては、コルセットやガードルなどでお腹をなるべく締め付けないこと、排尿や排便の際なるべくお腹に力を入れないこと、骨盤低筋に重みをかけないよう肥満(内臓脂肪)に気をつける、便秘にならないよう気をつけることなどがあります。

 

腹圧性尿失禁では、重度の症状があれば薬物療法や手術が必要になりますが、軽度や中度であれば骨盤低筋を鍛える運動が治療にも対策にもなります。

 

骨盤低筋訓練にはいくつかの方法があります

*座った姿勢で
通勤時の電車やテレビを見ながらでも大丈夫です!
1.足を肩幅に開いて背筋を伸ばします。
2.腹圧がかからないよう、肛門と膣に力を入れたり抜いたりします。
3.力を入れた状態で5つカウントします。
4.力を抜いて20~30秒間リラックスし、再び肛門と膣に力をいれます。
これを10回前後繰り返します。

 

*あおむけになって
1.あおむけの姿勢になり足を肩幅に開きます。
2.膝を立てます。
3.肛門と膣に力を入れて5つカウントします。
4.力を抜いて20~30秒間リラックスし再び肛門と膣に力をいれます。
これを10回前後繰り返します。

 

*四つんばいの姿勢で
新聞を床に広げて読む時に行うとよいです。
1.四つんばいになり、ひじを立て両手で顔を支えます。
2.肛門と膣に力を入れて5つカウントします。
3.力を抜いて20~30秒間リラックスし再び肛門と膣に力をいれます。
これを10回前後繰り返します。

 

*机にもたれた姿勢で
1.机に両手を置き、手と足を肩幅に広げます。
2.背筋を伸ばします。
3.力を抜いて20~30秒間リラックスし再び肛門と膣に力をいれます。
これを10回前後繰り返します。

 

あおむけになる方法が一番リラックスできておすすめですが、自分がやりやすい方法で行ってください。また、骨盤低筋をきたえるわけですので、毎日続けることが最も重要です。

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