夜間頻尿の原因
夜間頻尿は病名ではなく症状を指す言葉であり、その原因も様々です。具体的には、過活動膀胱や前立腺肥大症などが原因で起こります。40歳以上の年齢になると、夜間頻尿に悩まされる方は約7割にも上るといわれています。ですので、全然珍しいことでも恥ずかしいことでもありません。
*前立腺肥大症
男性の場合の多くの夜間頻尿は、前立腺肥大症によるものです。前立腺は男性のみにある臓器で、大きさも形も栗のような感じの臓器です。前立腺の上側は膀胱に隣接しており、肥大してしまうと膀胱を圧迫するため、頻尿の原因になります。前立腺は通常加齢とともに肥大します。50歳以上になると約2割の方に前立腺肥大症が認められます。
*夜間に尿が多くなる
食事に塩分などが多く、喉が乾きやすくなり結果的に多量の水分を摂取して頻尿につながる場合や、コーヒーやお茶などのカフェインが持つ利尿作用が影響して夜間頻尿につながったりもします。単に必要以上の水分補給ももちろん原因になり得ます。
*膀胱が小さい
膀胱はご存じのとおり尿をためておくための袋状の臓器です。ためられる量が減少してしまうと、結果的に頻尿につながります。この症状は、前述の前立腺肥大症や膀胱炎などの膀胱の疾患などが原因になります。
*睡眠が浅い
夜間頻尿が起こると熟睡できないわけですが、逆に睡眠が浅いことが原因で夜間頻尿につながるケースがあります。通常は昼間より夜間睡眠している間の方が膀胱にためられる尿の量が多くなります。睡眠が浅いことによって、ためられる量に早く限界が来てしまい、夜間頻尿になってしまう場合があります。
*糖尿病による夜間頻尿
糖尿病の初期にはのどの渇きが起きやすくなるため、多くの水分を摂り、結果として頻尿につながる場合があります。